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秘蔵
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ひぞう
ふりがな文庫
“
秘蔵
(
ひぞう
)” の例文
旧字:
祕藏
おれの親方の
鍛
(
う
)
った矢の根は、
南蛮鉄
(
なんばんてつ
)
でも
射抜
(
いぬ
)
いてしまうってんで、ほうぼうの
大名
(
だいみょう
)
から何万ていう仕事がきているんだ。おれはそこの
秘蔵
(
ひぞう
)
弟子だ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翌日はみやげにすると云うて父が
秘蔵
(
ひぞう
)
のシャボテンの
芽
(
め
)
をかいで、一同土肥君の宅に押しかける途中、小川で水泳して
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
金博士
秘蔵
(
ひぞう
)
の潜水軍艦
弩竜号
(
どりゅうごう
)
の
客員
(
きゃくいん
)
となって、中国大陸の
某所
(
ぼうしょ
)
を離れたのは、それから、約一ヶ月の後だった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こう
女
(
おんな
)
にいわれて、
喜
(
よろこ
)
ばぬ
男
(
おとこ
)
はなかったでありましょう。
若者
(
わかもの
)
は、
大
(
おお
)
いにはしゃいで、このあいだもらって、
秘蔵
(
ひぞう
)
していた
指輪
(
ゆびわ
)
を、その
娘
(
むすめ
)
に
与
(
あた
)
え、
指
(
ゆび
)
にはめてやりました。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大沢は
血眼
(
ちまなこ
)
になってらっぱを探した、そうしてとうとう生蕃があめ屋にくれてやったことがわかったのでかれは自分の
秘蔵
(
ひぞう
)
している馬の尾で編んだ朝鮮帽をあめ屋にやってらっぱをとりかえした。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
そも何者がうごくのであろうかと、ご
承知
(
しょうち
)
でもござりましょうが、先生、ご
秘蔵
(
ひぞう
)
の
亀卜
(
きぼく
)
をカラリと投げて
占
(
うらな
)
われました
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは深山理学士が戸棚の中に
秘蔵
(
ひぞう
)
していた或る品物だったが、彼はそれを係官に報告しなかった。それは決して忘れたわけではなくて、
故意
(
こい
)
に学士の心に
秘
(
ひ
)
めたものと思われる。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なかで、なにかカチャリといったので、さぐってみると
肌身
(
はだみ
)
はなさない
秘蔵
(
ひぞう
)
の
水独楽
(
みずごま
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
側
(
そば
)
には一片のひきちぎれた建築図が落ちている。それは痣蟹の
秘蔵
(
ひぞう
)
の
図面
(
ずめん
)
に違いなかった。——それ等の
凄惨
(
せいさん
)
な光景は、一つの懐中電灯でまざまざと照らし出されているのであった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
秘
常用漢字
小6
部首:⽲
10画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“秘蔵”で始まる語句
秘蔵娘
秘蔵宝鑰
秘蔵児
秘蔵女
秘蔵子
秘蔵弟子
秘蔵真言分