“かく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カク
語句割合
31.1%
12.7%
10.8%
5.6%
5.2%
3.8%
3.5%
3.5%
2.5%
1.2%
1.2%
1.1%
1.0%
1.0%
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0.9%
0.9%
0.7%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.5%
0.5%
0.5%
賈詡0.4%
0.4%
隠匿0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
隠蔽0.2%
0.2%
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0.2%
0.2%
0.2%
如是0.2%
佳句0.2%
0.2%
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秘蔵0.1%
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逝去0.1%
香具0.1%
一廓0.1%
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反胃0.1%
0.1%
0.1%
如斯0.1%
如此0.1%
0.1%
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0.1%
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0.1%
0.1%
掩隠0.1%
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0.1%
此如0.1%
歿0.1%
0.1%
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0.1%
糊塗0.1%
0.1%
胡笛0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
迦久0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
隱匿0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙子にしてみないことには、彼女がどう云う考でそんなことを云っているのか諒解に苦しむ点が多いのであったが、それは
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
茫然してると、木精ふぜ、昼間だつて用捨はねえよ。)とるがてたが、つてれた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これは上野介が浪士の復讐を恐れて、実子上杉弾正大弼綱憲の別邸にまわれているというような風評があったからにほかならない。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
の如き商品の贋造は固より奸商のなす処深く咎むるに足らずと雖これを購うものの心理に至っては軽々に看過すべきに非ざるなり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「全く、知らないです。謂って利益になることなら、何すものですか。またちっとも秘さねばならない必要も見出さないです。」
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海戰午前三十つて、東雲までらなかつた。此方忠勇義烈日本軍艦なり、世界れなき印度洋大海賊
彼の厳密な概念の間には永遠なるものに対する無限の情熱がされている。彼の明るい論理の根柢には見透すことのできない意志がある。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
〔譯〕象山の、宇宙の事は皆分内の事は、れ男子擔當の志の如きを謂ふなり。陳澔此を引いて射義す、めてなり。
、天守の壁のより出づ。壁の一はあたかも扉のごとく、自由に開く、このやや年かさ。鼈甲の突通し、御殿奥女中のこしらえ。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一寸團栗ちたやうならしい。しその風丰地仙豫言者があつた。小狡しきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
劇藥のの如くなるは果して談理に似たるか。われは逍遙子が我を以て共に醫道を語るに足るものとなすや、あらずやを知らず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
主客は一である。を離れてなく、客を離れて主はない。吾々が主客の別を立てて物我を判然と分劃するのは生存上の便宜である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一六居士の筆法は、を作るとき、一画一画筆先をはなし改めて更に筆を入れる癖が特徴でしたが、私はそういうところが気に入りませんでした。
能書を語る (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
知らない事とておいにも出ませんで、まア御愁傷で、あなたが此方へ入らっしって御安心になっておれで、本当にまア旦那様は毎度御贔屓にしてんで下すっても
ですからその後女王がおれになったということがチベットに伝わるや、チベット国民は大いに哀悼の情を表すると同時に
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「小泊瀬山」の「を」は接頭詞、泊瀬山、今の初瀬町あたり一帯の山である。「石城」は石で築いたで此処は墓のことである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
許り悠然した心地は渠の平生に全くない事であつた。顏には例の痙攣も起つて居ない。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
き保の廊下に遊嬉するを見る毎に、戯に其臂を執つてこれをむ勢をなした。保は遠く柏軒の来るを望んで逃げれたさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
丸の内の一赤煉瓦貸事務所街のとある入口に、宗像研究室の真鍮看板が光っている。赤煉瓦建ての一階三室が博士の探偵事務所なのだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
嚴敷拷問に掛られし所す事能はず是迄の惡事追々白状にぞ及びける又平左衞門が宅を穿鑿なせしにりの金子六百兩出たり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
内乱の起る場合 は法王がれたとか、あるいはなお幼くしてらすることが出来んという時に当り、ある大臣がをほしいままにするとか
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
またある学者は、それは枝の変形したものにほかならないとえた。これらの学者のいう説にはなんらたる根拠はなく、ただ外からた想像説でしかない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
致し宜敷計らひ候はん初瀬留樣にも此程は日毎に御噂ばかりなりと無理に手を取り其邊りなる茶屋へなどさせて種々馳走
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ずるに、團子附燒美味いとしてある。鹽煎餅以來江戸兒いのをかぬ。が、さう、團子得意とする。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこを散歩して、己は小さい丘の上に、の木で囲まれた低い小屋のあるのを発見した。木立が、何か秘密をすような工合に小屋に迫っている。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
賈詡に命じて、すぐ蘇越へその儀を達せよ、となった。蘇越は召されて後、賈詡の手を経て、設計図をさし出した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「余一の乗ってきたをうばって、監禁をやぶり、こよいのそうどうにまぎれてげのびようとしているらしい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも生命から二番目のダイナマイトはなかなか手離さないが、その隠匿しどころが亦、実に、驚ろくべく巧妙なものなんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
樽ロケットが隣りへ動くと、こんどはそこに、まん中に一つの動かないがあり(水素のよりも十数倍大きい)、そのまわりに八個の小さい球(電子だ)が、ぐるぐるとまわっていた。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だがさういふ不自由約束出來ないると、しくさびしいものだとんでゐても、それが個人實際じとして人々れるのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
て彼れ衣嚢を探りやかなる嗅煙草の箱を取出し幾度か鼻に当て我を忘れて其香気をる如くに見せる、れど余はてより彼れに此癖あるを知れり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
砕けた浪の白漚は、銀の歯車を巻いて、見るまに馬の脚を噛み、車輪の半分までした。小さいノアの方舟が三つ出来る。浪が退いた。馬は平気で濡れた砂の上を進んで来る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「いや、いったん王道のたる御政道がたてば、そういう虫ケラどもがをする日蔭はない」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壺々口莞然と含んだ微笑を、細根大根に白魚を五本並べたような手が持ていた団扇で隠蔽して、かしそうなしこなし。文三の眼は俄に光り出す。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
またさんと欲する心を示すものは、目、口、鼻など頭の頂上より足の爪先に至るまで、一つとして我々の性質を現す機会とならぬものはない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
れば重四郎はイヤ來たなとは思へども何喰ぬ顏にて是は/\らしく御揃ひでこそ御入來けなしと挨拶なすにて掃部は聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
の跡を追掛けて来て富五郎はいるか、まったろう、イエ慝まわぬ、居ないといえばじゃア戸棚に居ましょうというので捜しましょう
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
軽躁飄逸を喜ぶことになり、正しきためには、自己をも犠牲にせんとする純情よりは一千金の富貴と成功を夢むこととなり、いつしか高邁なる勧学の精神を失うと共に
かくのごとくして一人の打者は三打撃を試むべし。第三打撃の直球(投者の手を離れていまだ土に触れざる球をいう)と触れざる者攫者よくこれをし得ば打者は除外となるべし。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
爾さ、曲者が自分の名を書ぬ事は明かだ、のはち自分へ疑いの掛らぬ為だから、爾だ他人に疑いを掛けて自分がを逃れる為めだから、此名前で無い者が曲者だ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
常に他の孤児と一所に居らず暗き隅にる、衣を着せると細かく裂いて糸としおわる、数月院にあって熱病に罹り食事を絶って死した。
尼と一との、以後の流転なども聞き終り、努めて、むかしの古傷には触れずにいた。
私のへ来ない算段ばかり遊ばすのですものを、アノ源さま、こちらのでも此の間お嬢様がおれになって、今は御家督がありませんから、是非とも御夫婦養子をせねばなりません
突止も取らはんと富右衞門は其入牢申渡されける是より大岡殿組下の同心へ申付られ在方の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
を造るに巧妙なりし達膩伽尊者の噂はあれど世尊在世の御時にも如是快き事ありしを未だきかねば漢土にもきかず、いで落成の式あらば我を作らむ文を作らむ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
佳句を得て佳句をわざるをみてか、黒くゆるやかに引けるの下より安からぬ眼の色が光る。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「辻浄瑠璃」巧緻を極めたりしも遂に「風流仏」にす可き様もなし。
それに、卯木と元成との、一の姿は、この庶民の沼底をすくッたような阿弥村では、鶏群中の一みたいに、余りに人目立ってもいた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のもとにありて浅き箱やうのものに白くなる物をたるは、遠目にこれ石花菜を売ならん、口にはらずとおもひながらも
これまでにも、芳太郎がちょくちょくここへまわれていたことも言い出された。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
他日の議論に讓て暫く筆をし、爰に我輩が端を改めて專ら陳述せんと欲するものは、舊來我國に固有する文明の事物を保存せんとするの一事にして、又重ねて帝室に依頼せざるを得ざるなり。
帝室論 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
宿場は家のを長くのばしてる、大小の人家すべてかくのごとし。雪中はさら也、平日も往来とす。これによりて雪中のは用なきが如くなれば、人家の雪をこゝに
しかし、『八島』は本多鋼鉄でこしらえたではない。そのは『最上』なんかよりは、弱いのだ。深い深い海の底では、水の重さにされて(潜水艦の胴体)が、みしりみしりと変な音を立てる。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
というは、昔英国の五月節会に大流行だったモリスのホッビー・ホールスとて頭と尾は木造で彩色し、胴は組み合せで騎手の腰に合せ、下に布を垂れてその脚をす造馬がそれによく似居る。
いつも母がそれお人がいらしツた、はやくれよ、それそちらへと、納戸へ逐ひ遣らるるが習はしとなつておりましたから、人を見る目などはなかなかもつておりませんでした。
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
また軍を興して、都夫良意美一六が家をみたまひき。ここに軍を興して待ち戰ひて、射出づる矢の如く來散りき。
(その王子の作れる矢は、今時の矢なり。そを穴穗箭といふ。)穴穗の御子軍を興して、大前小前の宿禰の家をみたまひき。ここにその一八に到りましし時に大氷雨降りき。
湖と山とに囲まれて先祖の宝が秘蔵されてある。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
先祖の宝が秘蔵されてある
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また天皇、三宅等が祖、名は多遲摩毛理を、常世の國に遣して、時じくのを求めしめたまひき。
「常世の國の時じくのを持ちまゐ上りてふ」とまをして遂にび死にき。
姫の屍体もまたプリゴネと称する薬草の液に浸し麝香草の花を詰めて腐敗をぎ、金銀を象嵌したる瑪瑙の寝棺に納め、さらにこれを桃金花の木にて造れるに入れ
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
亡骸はプリゴネと称する薬草の液に浸し、麝香草の花を詰めて腐敗をぎ、金銀を象嵌したる瑪瑙の寝棺に納め、さらにこれを桃金花の木にてつくれるに入れ、薬蝋をもって密封し
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
西なる山にるれど
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
れぬ天雲
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
両親が早く亡くなったので、五歳になる弟の、幼な名を双璧というのを養うことになったが、生れつき友愛の情に厚いので、自分の子供のようにして世話をした。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
ある日は一人で郊外に遊びにいっていたところで、十五、六に見える一人の女郎に遇った。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
手前の考えでは若様はだお四才かお五才御頑是もなく、何えない処のお子様でございますから、万々一大殿様がお逝去れに相成った時には
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥様の方から無理に勧めて置いたお秋様がけました若様が、お三歳という時に奥様がお逝去れになりましたから、お秋様はお上通りと成り、お秋の方という。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
竜興の娘の妙子というのは、これもまた癩病の筋で、一時は南蛮寺の救癩院にひそんでいたが、そこにも居着かれず、香具と名を変えて伊豆の近くに住んでいたとも聞いている。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
聖山からこっそり逢いに来る母の香具の気ぜわしい愛撫のほか、人間の愛情というものを知らずに育ったが、五年前、足利学校へ追いやられる頃から、母がぷっつりと来ないようになった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一廓、富士見稲荷鎮守の地につき、家々の畜犬堅く無用たるべきもの。地主。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さらば又と来ざらんやうに逐払ふべき手立のありやと責むるに、害をすにもあらねば、宿無犬の寝たると想ひてるなとのみ。くまじき如きをに夫には学ばじ、と彼は腹立く思へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
虎膏は狗噛瘡を治し、下部にれば痔病で血下るを治し、内服せば反胃を治し、煎消して小児の頭瘡白禿に塗ると『本草』に見ゆ。しくって見なさい。だが虎膏は皮より一層むつかしい尋ね物だ。
「おのれ、長二ツ」と篠田は我と我が心を大喝叱咜して、とばかりを開けり、重畳たる灰色の雲破れて、武甲の高根、雪に輝く
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
小規模で浅く掘り上げたる土を以て身をすだけのを築くとは大いに異なり、地中に深く鼴鼠の如く穴を掘り一丈も二丈も下に潜むというから、かくの如き生活の人体に影響するところ大なるべく
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
此所は大日流布の大師の生れさせ給ひたる地にも近く、何と無く心とゞまりて如斯草庵を引きむすび、称名の声のには散乱の意を摂し、禅那の行のには吟咏のおもひに耽り悠〻自ら楽むに
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
種彦は、江戸で二月八日御事始に笊を門口に懸けた旧俗をくとて、昔より目籠は鬼の怖るるといい習わせり、これは目籠の底の角々は☆如此晴明九字(あるいは曰く晴明の判)という物なればなり。
受納なせしは即ち賄賂也下役黒崎又左衞門市田武助其方共も受納致せしならんと有に兩人は今上役の理左衞門が白状なせし上はすもと思ひ上役の申付に違背も如何と存じ金三兩づつ受納せしと言ければ大岡殿假令上役の申付なりとて不正の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此れは前の句から推して『何如んぞ富まむや』『如何ぞ智ならむや』『何如ぞれんや』『申韓を如何にせむ』と讀まなくてはならぬことは明らかで
孔子と管仲 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
のかげせしひと夜ゆゑ恋ひつゝわびぬこの年頃を(残紅)
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今更おしなさるには及びませんさ。若い男と女が一間に入つて、取付引付きして泣いたり笑つたりしてをれば、訳は大概知れてをるぢや御座いませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そこだけの一を取りあえず伐木して、下草をぎ払った。それが主君邦夷の来着を待つ用意であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
すると父のそばにいたまだ六歳の諸葛が、いきなり筆を持って庭へとび降り、の前に背伸びして、その面の四文字の下へ、また二字を書き加えた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船の行手に、拳程の白い雲が湧いたと思ふと、見る間にそれが空一面に擴つて、金色の太陽をして了つた。——よく見ると、それは雲ぢやなかつた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
御頭は焼落ちて大地に有り、御身は鎔合て山のし、八万四千の相好は、秋の月早く五重の雲に掩隠れ、四十一地の瓔珞は、夜の星しく十悪の風に漂ふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
正體は有まじ豫ての怨みを晴すは此時なりと常に案内知たる事なれば納戸り喜内が衣類と金子二百兩を取出し一包にして夫よりと雨戸一枚を外しの包を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これはれたる蘭軒のが顕れたる山陽に対する当然の情であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
最も清きもの最も愛すべきものには朝より夕まで、月てより月るまで、彼の視線は一小屋の壁に限られ、聴くべきものとては彼の援助を乞う痛めるものの声あるのみ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
起きよ、我儕往くべし。我をすもの近づきたり、此如いへるとき十二の一人たるユダと棒とを持ちたる多くの人人とに祭司のと民の長老より来る。
接吻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ヘエ/\寝度くないので、貴方は段々承ると、るべき処の、お高も沢山お取り遊ばしたお武家の嬢様だが、御運悪く水街道へいらっしゃいまして、御親父様がお歿れになって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
く、明帝洛水べるあり。くして白獺あり。妖婦するがにしてし。るをるや、あるくしてちにる。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
濁流の渦巻く政界から次第に孤立して終にピューリタニックの使命にれるようになったは畢竟この潔癖のためであった。が、ドウしてYに対してのみ寛大であったろう。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
王五は逃れて県にゆくと、路は狭く、溝は深く、わずかに一人が通られるだけの小さい橋が架けられていた。その橋のまんなかに逞ましい牛が眼を怒らせて伏していて、近づけばを振り立てる。
李時珍曰く〈その類数種あり、小にして尾短きはなり、猴に似て髯多きはなり、猴に似て大なるはなり。大にして尾長く赤目なるはなり。小にして尾長く仰鼻なるはなり。
つて、それがする舊貝塚(といふもだが)ともはれぬ。何故ならば、じて、細密かれたる貝殼が、貝層中に一して、してるからである。
素盲の金五郎、すわといえば直ぐに立つ軽装を、巧みに合羽で糊塗している。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
すなわちその法を以て具さに四人に授く。四人法に依りて此の薬を和合し、自ずからその身をし、游行自在なり。すなわち共に相いて、王の後宮に入る。
松火の見えている沙丘の前面から、鋭い胡笛の音が響いて来た。歩哨の兵が吹いたのでもあろう。と、そこからの声が起こった。
沙漠の美姫 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「可哀そうな病人でございます。癩病脱疽労咳、到底る見込みのない病人達でございます」これが松虫の返辞であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
漢名(中国名のこと)の淫羊藿き、中国の説では、羊がこの葉()を食えば、一日の間に百雌雄相通ずることができる効力を持っていると信ぜられている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
何事外國人妄信する日本人は、これをいていに感服したもので、識見高邁せられた岡倉きも
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
またその天の尾羽張の神は、天の安の河の水をきあげて、道を塞き居れば、し神はえ行かじ。かれに天の迦久の神を遣はして問ふべし
某はかつて湖広の某郡の推官となっていた。ある日、捕盗の役人を送って行って、駅舎に一宿した。
嫜の方の朝夕の見舞をべからず。嫜の方のべきべからず。若し嫜のあらばひてべからず。のこと舅姑に問ふて其教にべし。嫜若し我をりたまふともること勿れ。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日枝神社の山王祭と共に、御用祭又は天下祭と言はれ、年に行はれたこの威儀は、氏子中の町々を興奮の坩堝にし、名物の十一本の山車が、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、木遣りの聲
隣りの婆さんといふのは、赤痢に罹ツたのを一週間も隱匿してゐて、昨日の午後避病院に擔込まれたのであツた。避病院は、つい近所にある。坐ツてゐても消毒室の煙突だけは見える。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
手は刀を離さず、必死と夢我夢中、きらめくは金剛石の燈下にぶ光きら/\截切る音は矢羽の風をる如く、一足退って配合す時はの糸断えて余韵のある如く、糾々昂々
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)