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隠匿
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かく
ふりがな文庫
“
隠匿
(
かく
)” の例文
旧字:
隱匿
自分はそっとこの
革包
(
かばん
)
を
私宅
(
たく
)
の横に積である材木の間に、しかも巧に
隠匿
(
かく
)
して、
紙幣
(
さつ
)
の一束を懐中して素知らぬ顔をして
宅
(
うち
)
に入った。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
もっとも
生命
(
いのち
)
から二番目のダイナマイトはなかなか手離さないが、その
隠匿
(
かく
)
しどころが亦、実に、驚ろくべく巧妙なものなんだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「財宝を
隠匿
(
かく
)
したが、その時突然勘兵衛めは、伊丹東十郎を穴の中へ突き落とし、『
此奴
(
こやつ
)
さえ殺してしまえば我らの秘密を知る者はない』と申しおった」
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お訊きするのですけれども、その事に就ては何も仰有らず、手紙が来ることさえ、私に
隠匿
(
かく
)
そうとなすっていらっしゃるのよ。何か
凶
(
わる
)
い事でも起ったのではないでしょうか
P丘の殺人事件
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
いや、新開地の普請場に
隠匿
(
かく
)
してあったそうです。私が最初衣川を怪しいと睨んだのは、死骸を
秘められたる挿話
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
▼ もっと見る
天国の剣を
強請
(
ゆす
)
り取り、それを最後に組を解散し、持ち余るほどの財を担い、来栖勘兵衛と
俺
(
わし
)
と、そちと伊丹東十郎とで、この道了塚まで辿って来、いつもの
隠匿所
(
かくしば
)
へ、財宝を
隠匿
(
かく
)
したが……
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
爆弾
(
ハッパ
)
の
隠匿
(
かく
)
し
処
(
どこ
)
などもアラカタ残らず、探り出してしまったものです。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
塚を造り、神を祭ると称し、塚の下に穴倉を設け、財宝を
隠匿
(
かく
)
した。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“隠匿”の意味
《名詞》
隠 匿(いんとく)
見つかっては困る物などを人目に触れぬよう隠すこと。
人をかくまうこと。
隠れた悪事。
(出典:Wiktionary)
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
匿
常用漢字
中学
部首:⼖
10画
“隠匿”で始まる語句
隠匿場
隠匿所
隠匿米
隠匿物資