“爆弾”のいろいろな読み方と例文
旧字:爆彈
読み方割合
ばくだん44.4%
ドン11.1%
ハッパ11.1%
はれつだま11.1%
たま11.1%
だま11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ごんごろがねもあの爆弾ばくだんになるんだねえ。あのふるぼけたかねが、むくりむくりとした、ぴかぴかひかった、あたらしい爆弾ばくだんになるんだね。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
然るにコイツが、ほかの爆弾ドン連中の気に入らなかった……というよりも、彼等の背後から統制している巨頭連の眼障めざわりになって来た……と云った方が適切だろう。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はこの爆弾ハッパを投げて、生命いのちがけの芸当をやっつける前に、ちょっと演説の真似方を遣らしてもらいます。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鉱山かなやま発掘の利器として愚僧造った爆弾はれつだまを人間を殺す兇器として其奴そやつ応用したのだな?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と大喝しながら投げ出したと思ったが、その時遅くの時早く、シューシューと火をく黒い爆弾たまがおやじの手から三尺ばかりも離れたと見るうちに、眼もくらむような黄色い閃光がサッと流れた。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
振り返り見れば紋十郎が仁王のように立ちはだかり、ご老師ご発明の投げ爆弾だまへ口火を付けて振りかざし、この私の胸のあたりを狙っているではござりませぬか
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)