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『秘められたる挿話』
ふりがな文庫
『
秘められたる挿話
(
ひめられたるそうわ
)
』
竹藪がざわざわ鳴っていた。崖に挟まれた赤土路を弟妹達が歩いている。跣足になっているのも、靴を穿いているのもいた。一同が広々とした畷へ出て、村の入口に架っている小さな橋を渡ろうとすると、突然物陰から、飛白のよれよれの衣物を着た味噌歯の少年が飛 …
著者
松本泰
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「苦楽」プラトン社、1926(大正15)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約30分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
現
(
で
)
発
(
だ
)
前額
(
おでこ
)
実
(
みのる
)
覆
(
かぶ
)
語
(
かたら
)
覚
(
さま
)
附着
(
つ
)
巡査
(
まわり
)
幾許
(
なにがし
)
捕
(
つかま
)
柔
(
やわらか
)
歛
(
や
)
浪費
(
つか
)
疲労
(
くたび
)
饒舌
(
しゃべり
)
合
(
あい
)
尾行
(
つ
)
庇
(
かげ
)
店舗
(
みせや
)
或
(
あるい
)
所持
(
も
)
遅緩
(
もどか
)
隠匿
(
かく
)
僅
(
わずか
)
可成
(
かな
)
噛
(
かじ
)
回転
(
まわ
)
就
(
つい
)
廻
(
めぐ
)
弁疏
(
いいわけ
)
掌
(
て
)
斯
(
こ
)
既
(
も
)
暫時
(
しばらく
)
架
(
かか
)
灯火
(
あかり
)
衣川
(
きぬがわ
)
計
(
ばか
)
訊
(
たず
)
許
(
ばか
)
酒呑
(
さけのみ
)
顰
(
しか
)
騰
(
のぼ
)
上海
(
シャンハイ
)
上衣
(
うわぎ
)
不在
(
るす
)
不良
(
わる
)
久時
(
しばらく
)
了
(
しま
)
予々
(
かねがね
)
他所
(
よそ
)
仰有
(
おっしゃ
)
何処
(
どこ
)
傍
(
そば
)
先
(
ま
)
先刻
(
さっき
)
兎
(
と
)
児
(
こ
)
児童
(
こども
)
内儀
(
かみ
)
円
(
まる
)
分前
(
わけまえ
)
匂
(
にお
)
匆々
(
そうそう
)
午
(
ひる
)
吃驚
(
びっくり
)
周囲
(
まわり
)
周章
(
あわ
)
咎
(
とが
)
喋
(
しゃべ
)
塩梅
(
あんばい
)
塵埃
(
ほこり
)
夫
(
それ
)
孰
(
いず
)
家
(
うち
)
尤
(
もっと
)
幇助
(
ほうじょ
)
引退
(
ひきさが
)
弟妹
(
きょうだい
)
彷徨
(
さまよ
)
従姉
(
いとこ
)
心算
(
つもり
)
我儘
(
わがまま
)
或
(
ある
)
押除
(
おしの
)
撮上
(
つまみあ
)
日石
(
にっせき
)
昏々
(
こんこん
)
昨夜
(
ゆうべ
)
暁方
(
あけがた
)
最
(
も
)
柄杓
(
ひしゃく
)
檜葉
(
ひば
)
櫛比
(
しっぴ
)
止
(
や
)
汲
(
く
)
泪
(
なみだ
)
滾
(
こぼ
)
漸
(
ようや
)