“押除”の読み方と例文
読み方割合
おしの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾輩は、思わずその禿頭を平手で押除おしのけた……と思ったが、気が付いた時には、楽屋の荒板の上に横たおしにタタキ付けられていた。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたしはこの重みがうそであることを知っているから、押除おしのけると、身体中の汗が出た。しかしどこまでも言ってやる。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
遮二無二しゃにむにかじり付いてくる少年の前額おでこをかけて、力任せに押除おしのけようともがいているうちに、浅田の夢は破れて、蚊帳かやを外した八畳の間にぽっかりと目をさました。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)