“遮二無二”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃにむに91.2%
しやにむに8.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸将僚もこれにうなずいた。全軍の将卒に各二升のほしいいと一個の冰片ひょうへんとがわかたれ、遮二無二しゃにむに遮虜鄣しゃりょしょうに向かって走るべき旨がふくめられた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
お葉は覚悟をめた。𤢖わろ見たような奴等の玩弄おもちゃになる位ならば、いっそ死んだ方がましである。彼女かれは足の向く方へと遮二無二しゃにむにと進んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ムキに男に抵抗して遮二無二しやにむに鎖を引きちぎられた時、女は投げ出すやうにかう云つて男を睨んだ。それは古い南蛮渡りのこんたすであつた。
間違まちがつたことはしてないとめてりましたから、すべての衝突しようとつ旦那だんなさまのおこゝろひとつからおここととして仕舞しまつて、遮二無二しやにむに旦那だんなさまをうらみました
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)