“𤢖”の読み方と例文
読み方割合
わろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お葉は覚悟をめた。𤢖わろ見たような奴等の玩弄おもちゃになる位ならば、いっそ死んだ方がましである。彼女かれは足の向く方へと遮二無二しゃにむにと進んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
市郎が途中で𤢖わろおそわれたという噂は、早くも隣村まで伝えられたので、吉岡の家でも甚だ心配して、冬子が取敢とりあえず見舞に来たのであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「どうも判らぬ。」と、塚田巡査もしきりに考えた。市郎についてはこの上に取調べようも無い。𤢖わろは逃げてしまった、重太郎は行方不明であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)