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遮二無二
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しやにむに
ふりがな文庫
“
遮二無二
(
しやにむに
)” の例文
ムキに男に抵抗して
遮二無二
(
しやにむに
)
鎖を引きちぎられた時、女は投げ出すやうにかう云つて男を睨んだ。それは古い南蛮渡りのこんたすであつた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
間違
(
まちが
)
つた
事
(
こと
)
はして
居
(
ゐ
)
ないと
極
(
き
)
めて
居
(
を
)
りましたから、すべての
衝突
(
しようとつ
)
を
旦那
(
だんな
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
一
(
ひと
)
つから
起
(
おこ
)
る
事
(
こと
)
として
仕舞
(
しま
)
つて、
遮二無二
(
しやにむに
)
旦那
(
だんな
)
さまを
恨
(
うら
)
みました
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、いくら探して見ても、
山鴫
(
やましぎ
)
の
屍骸
(
しがい
)
は見つからなかつた。ドオラも
遮二無二
(
しやにむに
)
駈け廻つては、時々草の中へ
佇
(
たたず
)
んだ儘、不足さうに唸るばかりだつた。
山鴫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
怒
(
いき
)
り立つたるビエルヂバブには、
遮二無二
(
しやにむに
)
ヴィオロン掻きめさる!
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
山
(
やま
)
は
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
、
僕
(
ぼく
)
は
雲
(
くも
)
に
登
(
のぼ
)
る
積
(
つも
)
りで
遮二無二
(
しやにむに
)
登
(
のぼ
)
つた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
新公は打たれても、引つ掻かれても、
遮二無二
(
しやにむに
)
お富を
扭
(
ね
)
ぢ伏せようとした。しかし何度か仕損じた後、やつと彼女に組み付いたと思ふと、突然又
弾
(
はじ
)
かれたやうに、水口の方へ飛びすさつた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遮
常用漢字
中学
部首:⾡
14画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画