“押上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしあげ66.7%
おしあ16.7%
あしあぐ5.6%
おしあが5.6%
おしのぼ5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉ちやうきちは帽子を取つて軽く礼をしたがのまゝ、けるやうに早足はやあしもと来た押上おしあげはうへ歩いて行つた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その日は法恩寺橋から押上おしあげの方へ切れた堀割の川筋へ行って、朝から竿をおろしていると、鯉はめったに当らないが、鰻やなまずが面白いように釣れる。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「親分に言い付かった通り、押上おしあげ笛辰ふえたつの家を三日見張っていると、今日昼頃どこかの小僧が使いに来ました」
蟠「押上おしあげの金座の役人に元手前が剣術を教えたことがある、其処そこけばどうにかなるから一緒にこう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私はよく手文庫の中から私の家族の写真を取り出しては、これはお父さんの、これはお母さんの、これは押上おしあげの伯父さんのなどと、皆の前で一つずつ得意そうに説明をする。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そして一時日本財界の王者的な地位まで押上おしあげられ、兎角の評判はありながらも、兎にも角にも、目ざましい成功を遂げた事は、皆様もよく御存じのことと思います。
無二無三むにむさん鐵車てつしや押上おしあげるのである。
玄沢坊は、前掛で濡れた手を拭いているお竹を、嫌も応もなく床の間に押上おしあげました。この騒ぎを聞いて、縁側には折重おりかさなるような人だかり、物好きな眼が障子からも唐紙の隙間からも覗きます。
多分はここに言える、こうべを下より押上あしあぐるようにして吠ゆる時の事ならん。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その天麩羅屋てんぷらやの、しかも蛤鍋はまなべ三錢さんせんふのをねらつて、小栗をぐり柳川やながは徳田とくだわたし……宙外君ちうぐわいくんくははつて、大擧たいきよして押上おしあがつた、春寒はるさむ午後ごごである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
素足に草鞋穿わらじばき、じんじん端折ばしょりで、てすけとくてく峠へ押上おしのぼ後姿うしろつきを、日脚なりに遠く蔭るまで見送りましたが、何が、貴辺あなた
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)