押上あしあぐ)” の例文
多分はここに言える、こうべを下より押上あしあぐるようにして吠ゆる時の事ならん。雨の日とあり、岩山の岩の上とあり。学校がえりの子どもが見たりとあるにて、目のあたりお犬の経立ちに逢う心地す。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)