押上おしあ)” の例文
次第しだい/\に鐵車てつしや曳上ひきあげ、遞進機ていしんき螺旋形揚上機らせんけいやうじやうきとは反對はんたいに、後方こうほう巖石がんせき支臺さゝへとして、彈力性だんりよくせい槓桿こうかん伸張しんちやうによつて、無二無三むにむさん鐵車てつしや押上おしあげるのである。
そして一時日本財界の王者的な地位まで押上おしあげられ、兎角の評判はありながらも、兎にも角にも、目ざましい成功を遂げた事は、皆様もよく御存じのことと思います。
玄沢坊は、前掛で濡れた手を拭いているお竹を、嫌も応もなく床の間に押上おしあげました。この騒ぎを聞いて、縁側には折重おりかさなるような人だかり、物好きな眼が障子からも唐紙の隙間からも覗きます。