“折重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりかさな41.7%
をりかさ33.3%
をりかさな16.7%
おりかさ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半身裸体のままの者まで入って来て、折重おりかさなった女の子の間に割込み、やすいの、高いのと、わいわい言っている最中さいちゅうである。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いかに冷泉れいぜい折重をりかさねし薄樣うすやうは薄くとも、こめし哀れは此秋よりも深しと覺ゆるに、彼の君の氣色けしきは如何なりしぞ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
つひにはれつみだれてたがひ衝突しようとつしてはあしんだりまれたりして、一人ひとりたふれゝばあとから/\と折重をりかさなつてひとしきりおなところまつてはがや/\とさわいだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
玄沢坊は、前掛で濡れた手を拭いているお竹を、嫌も応もなく床の間に押上おしあげました。この騒ぎを聞いて、縁側には折重おりかさなるような人だかり、物好きな眼が障子からも唐紙の隙間からも覗きます。