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折重
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おりかさな
ふりがな文庫
“
折重
(
おりかさな
)” の例文
半身裸体のままの者まで入って来て、
折重
(
おりかさな
)
った女の子の間に割込み、やすいの、高いのと、わいわい言っている
最中
(
さいちゅう
)
である。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(立野さん。
貴下
(
あなた
)
は革鞄の全形と
折重
(
おりかさな
)
って、その容量を外れない範囲内にお立ち下さい。縫子が私の妻として、婚礼の日の途中、汽車の中で。)
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巡査は
体
(
たい
)
を
替
(
かわ
)
して
其利腕
(
そのききうで
)
を掴んだが、
降積
(
ふりつ
)
む雪に靴を滑らせて、二人は
折重
(
おりかさな
)
って倒れた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と
其
(
そ
)
の場へ叩きつけた。——とたんに刑事たちが
折重
(
おりかさな
)
って手錠を掛けて
了
(
しま
)
った。
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
あ、あ、あ、あの池の向うの、
大
(
おおき
)
な松の幹を、
結綿
(
ゆいわた
)
の娘と、
折重
(
おりかさな
)
って、
絣
(
かすり
)
の
単衣
(
ひとえ
)
の少年が這っている。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
二度も三度も
折重
(
おりかさな
)
って、
摺
(
ず
)
り落ちて、しまいには、私がどしんと尻餅を
搗
(
つ
)
くと、お優さんは肩に
縋
(
すが
)
った手を
萎
(
な
)
えたように解いて、色っぽくはだけた
褄
(
つま
)
と、男の
空脛
(
からすね
)
が二本、少し離れて
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“折”で始まる語句
折
折角
折檻
折々
折柄
折敷
折鞄
折助
折悪
折節