“予々”のいろいろな読み方と例文
旧字:豫々
読み方割合
かねがね63.6%
かね/″\36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思想の宣伝でっ付けてやるのだと予々かねがね言って居て、随分自分も御説教を聞かされたものだ。夫でも虐待には熟々つくづくやり切れぬと見えて
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
何か不遜ふそんの言い方をするようですまぬが、彼らぐらいの程度の仕事に止まってはならぬというのが、私の予々かねがねねがいなのである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しかる処昨日御家老より致しまして、火急のお呼出しで寅の門のお上屋敷へ罷出まかりでましたが、私は予々かね/″\兄より言付かって居りますから、是なる勘八に
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見物するなんて酔興なはなしだな、君の物好には予々かね/″\怖れ入つてゐるんだから、まあ、いづれお天気の好い日にでも見物することゝして、今日のところは願ひさげにしようかね。
冬物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)