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予々
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かね/″\
ふりがな文庫
“
予々
(
かね/″\
)” の例文
旧字:
豫々
然
(
しか
)
る処昨日御家老より致しまして、火急のお呼出しで寅の門のお上屋敷へ
罷出
(
まかりで
)
ましたが、私は
予々
(
かね/″\
)
兄より言付かって居りますから、是なる勘八に
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見物するなんて酔興なはなしだな、君の物好には
予々
(
かね/″\
)
怖れ入つてゐるんだから、まあ、いづれお天気の好い日にでも見物することゝして、今日のところは願ひさげにしようかね。
冬物語
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
今奈良にゐる石崎
杏隠
(
きやういん
)
といふ爺さんで、鉄斎翁はこれまで一度も逢つた事はなかつたが、名前だけは
予々
(
かね/″\
)
聞いて知つてゐたので、今その名を想ひ出すと、息子を救つてくれるのは
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
秋山氏が、文壇での論戦などでも、自分自身の溢れるやうな才気に乗じて、常に相手を馬鹿にしたやうな、おひやらかしてしまふやうな態度に出ることは、信一郎も
予々
(
かね/″\
)
知つてゐた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
(起き上る。呼鈴を押す)わたしも、実は、お医者といふものに、
予々
(
かね/″\
)
、疑ひをもつてゐた。何処まで信用ができるかといふことを考へてゐた。それで、すつかりわかりました。いや、面白い。
医術の進歩
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
成程伊香保で
御懇命
(
ごこんめい
)
を
蒙
(
こうむ
)
った……是は始めて御意得ます、
予々
(
かね/″\
)
此の者からお噂ばかり聞いて居りますが、
此者
(
これ
)
は私の
姪筋
(
めいすじ
)
に当る者でござるが、不幸にして男縁がなく
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亭主は
予々
(
かね/″\
)
贔屓
(
ひいき
)
になつてゐる鴻池の主人だといふので、料理から器まで
凝
(
こ
)
つたものを並べた。そのなかの一つに例の秘蔵の宝物と同じ青磁の皿に、一寸した
摘
(
つま
)
み
肴
(
さかな
)
が盛られたのがあつた。
青磁の皿
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
わたくし、
予々
(
かね/″\
)
、出版といふ仕事に興味をもつてをりまして……。
雅俗貧困譜
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「おゝ、ジロウ——お前のことは
予々
(
かね/″\
)
お前の兄から……」
ガール・シヤイ挿話
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
それまでの間は
何卒
(
どうぞ
)
自害するの海へ飛込むのなどということは
予々
(
かね/″\
)
申す通り
止
(
とゞ
)
まって、こりゃア
私
(
わたくし
)
がお願いです、
若
(
も
)
し
左
(
さ
)
もないと
私
(
わたくし
)
が是まで尽した事は
皆
(
みん
)
な水の泡になるから
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亭主は
予々
(
かね/″\
)
贔屓
(
ひいき
)
になつてゐる鴻池の主人だといふので、料理から器まで
凝
(
こ
)
つたものを並べた。そのなかの一つに例の秘蔵の宝物と同じ青磁の皿に、一寸した
摘
(
つま
)
み
肴
(
さかな
)
が盛られたのがあつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何うも
其方
(
そち
)
は
予々
(
かね/″\
)
人の噂に聞くに、山三郎という男はあれは妙な男で、幼年の頃から剣術を
遣
(
つか
)
って
大分
(
だいぶ
)
武芸を学んで、殊に力が十八人力あるなどという事が己の耳にもちら/\入るが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アハヽヽ
驚
(
おどろ
)
いちまつたな……コヽ
予々
(
かね/″\
)
お
招
(
まね
)
きになりました
半田屋
(
はんだや
)
の
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
で。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ヘヽヽ
御冗談
(
ごじようだん
)
ばかり……へえ
成程
(
なるほど
)
……えゝ
予々
(
かね/″\
)
天下有名
(
てんかいうめい
)
のお
方
(
かた
)
で、
大人
(
たいじん
)
で
在
(
いら
)
つしやると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りましたが、
今日
(
けふ
)
は
萬屋
(
よろづや
)
の
家
(
うち
)
へ
始
(
はじ
)
めて
往
(
ゆ
)
くのだから、
故意
(
わざ
)
と
裏口
(
うらぐち
)
からお
這入
(
はい
)
りになり
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
予
常用漢字
小3
部首:⼅
4画
々
3画
“予”で始まる語句
予
予期
予言
予想
予譲
予定
予感
予章
予測
予州