“かね/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
予々48.0%
豫々28.0%
兼々20.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見物するなんて酔興なはなしだな、君の物好には予々かね/″\怖れ入つてゐるんだから、まあ、いづれお天気の好い日にでも見物することゝして、今日のところは願ひさげにしようかね。
冬物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「あ、豫々かね/″\噂に聽いた、錢形の親分か。それはよく來てくれました。娘分のお駒は可哀想だが、斯んな事になると、素人では手も足も出ない。さア、さア、どうぞ」
ことに、その引手茶屋ひきてぢややには、丁度ちやうど妙齡としごろになるむすめ一人ひとりあつて、それがその吉原よしはらるといふことを、兼々かね/″\非常ひじやうきらつてる。むすめまち出度でたいとふ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
番「若旦那様/\、かね/″\お噂の八右衞門様がお出でになりました、えゝ、これは私共わたくしどもの若主人で、今晩は主人は居りませんからだいを致しますので」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)