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豫々
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かね/″\
ふりがな文庫
“
豫々
(
かね/″\
)” の例文
新字:
予々
去程
(
さるほど
)
に
同心
(
どうしん
)
原田大右衞門
松野文之助
(
まつのぶんのすけ
)
の兩人
何
(
いづ
)
れも
旅裝束
(
たびしやうぞく
)
にて淺草三間町の自身番へ來りければ虎松も
豫々
(
かね/″\
)
申付られしこと故
支度
(
したく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あ、
豫々
(
かね/″\
)
噂に聽いた、錢形の親分か。それはよく來てくれました。娘分のお駒は可哀想だが、斯んな事になると、素人では手も足も出ない。さア、さア、どうぞ」
銭形平次捕物控:279 持参千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
春三郎は時々盛春館の女將に聞いた事位の外に下宿屋に就て何の知識も無かつたのだが、愈〻の場合には萬事女將に周旋して貰ふ事に
豫々
(
かね/″\
)
約束がしてあるので力強く返辭をした。
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
殺せしとの仰せなれども右平兵衞儀は
豫々
(
かね/″\
)
世話にも
相
(
あひ
)
なり
居
(
をり
)
しことゆゑ私し儀
恩
(
おん
)
をこそ報い申べきに何の
遺恨
(
いこん
)
ありて
切害
(
せつがい
)
致さんや又鎌倉屋金兵衞とやらを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それから朝田屋の困るのにつけ込んで、うんと恩をきせたが、母親が頑張つてお縫と一緒にしてくれさうもないので、
豫々
(
かね/″\
)
細々
(
こま/″\
)
と
企
(
たく
)
らんだ筋書き通り殺したのだらう。
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
豫々
(
かね/″\
)
好きであつた文學の方に轉ずるやうになつた。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
拭
(
ぬぐ
)
ひ私し弟十兵衞事は三州藤川在岩井村の百姓にて
豫々
(
かね/″\
)
正直者
(
しやうぢきもの
)
に候へ共不事の物
入
(
いり
)
打續き年貢の
未進
(
みしん
)
多分
(
たぶん
)
に出來上納方に
差支
(
さしつか
)
へ如何
共
(
とも
)
詮術
(
せんすべ
)
なき儘文と申
姉
(
あね
)
娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫は
豫々
(
かね/″\
)
、『書いたものは人に見られることがあるから、遺して置き度くない。お前はこれだけのことを覺え込んで置くが宜い。わけがわかつても、わからなくても構はない』
銭形平次捕物控:249 富士見の塔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞物
(
ほんもの
)
の高力左近太夫高長は、翌年二月、江戸上屋敷に
潜
(
ひそ
)
んでゐるところを大目付に發見され、
豫々
(
かね/″\
)
所領の仕置宜しからずとあつて、三萬七千石を沒收、身柄は仙臺藩に預けられ
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
豫
部首:⾗
16画
々
3画
“豫”で始まる語句
豫
豫期
豫定
豫想
豫防
豫言者
豫定通
豫言
豫算
豫想外