“細々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こまごま72.5%
こま/″\14.4%
ほそぼそ5.9%
ほそ/″\3.3%
こまこま2.0%
こま/\0.7%
さいさい0.7%
ほそ/\0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“細々”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語9.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いよいよ発つという時には、もう一度逢いに来てくれと、お園は細々こまごまと言い聞かせて、その晩も格子の先で男と別れた。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
忍耐と熱心のあるないに因るといふことなどを細々こまごまと聞かせられましたが、その話しは一々今覚えてりません
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
その鈴を二つに割ると中には細々こま/″\と何やら書いてありましたが、平次は素よりそんなものを讀まうともしなかつたのです。
「知らない人。——手紙で細々こま/″\と指圖をして來ました。そつと兵三郎さんに相談すると、仕方があるまいと言ふし」
こうして、私は私自身の薄弱な力の許す限り周囲に打克うちかって、細々ほそぼそながら自己の経済的独立を建てて来ました。
こうから不幸ふこうへの逆落さかおとしに、細々ほそぼそながらひと縫物ぬいものなどをさせてもらって
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
細々ほそ/″\とした娘が榮右衞門の後ろから顏を出しました。お峯といふのださうで、主人榮右衞門の末の娘、若旦那の榮三郎の妹で、十八になる、病身らしいが、悧巧さうな少女でした。
「叔母と言つた處で、年はまだ若い。くなつたお信乃の母親の妹で、出戻りになつて義兄にいさんの伊八の處に厄介になり、細々ほそ/″\と賃仕事なんかをやつて居るが、これがね、親分」
彼女は生活上の別に取り立てて云うほどのこともないような細々こまこまとしたことにもそれぞれその価値があって、これがなかなか馬鹿にならないものであることを知った。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
たなに翻訳小説や詩集のようなものが詰まっていた。細々こまこました骨董品こっとうひんも並べてあった。庸三は花園をひかえた六畳の縁先きへ出て、額なんか見ていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼女は用心深く彼の視線をそらしつゝ何気ない世間話の中へ彼女の従姉いとこの不幸な結婚の話を細々こま/\と織り込んでいつた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
「では一度おびしたらどう。」と彼女が答へた。道助はすぐに同意した。彼女はその折りに食卓に並べる珈琲コーヒー茶碗や小皿のことなどに就て細々こま/\と彼に相談し初めた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
ことばはしばし絶えぬ。両人ふたりはうっとりとしてただ相笑あいえめるのみ。梅の細々さいさいとして両人ふたり火桶ひおけを擁して相対あいむかえるあたりをめぐる。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
親子おやこもしくは夫婦ふうふ僅少わづか手内職てないしよくむせぶもつらき細々ほそ/\けむりを立てゝ世が世であらばのたんはつそろ旧時きうじの作者が一場いつぢやうのヤマとする所にそろひしも今時こんじは小説演劇を取分とりわけて申候迄まうしさふらうまでもなし実際においてかゝる腑甲斐ふがひなき生活状態の到底たうてい有得ありうべからざるとなり申候まうしそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)