“ほそぼそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細々90.9%
微々9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうから不幸ふこうへの逆落さかおとしに、細々ほそぼそながらひと縫物ぬいものなどをさせてもらって
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その黒い糸のようなものが、見よ、今恩田のトラックの尾端から、闇夜の道路に細々ほそぼそと筋を引いているではないか。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
里子を預かるくらいゆえ、もとより水呑みの、牛一頭持てぬ細々ほそぼそした納屋なや暮しで、主人が畑へ出かけた留守中、お内儀かみさんが紙風船などりながら、私ともう一人やはり同じ年に生れた自分の子に乳をやっていたのだが、私が行ってから一年もたたぬうちに日露戦争がはじまって主人が出征し、畑へはお内儀さんが出た。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
で、細々ほそぼそながら、まずどうにかやって行く……その内、縁日の商いの道が分るにつけ、いろいろまた親子で工夫をして、一生懸命に働いては、大勢の一家を子供の腕一本でやって行きました。
秋もやや末になって、里の人たちが朝起きて山の方を見ると、この岩屋から細々ほそぼそと煙が揚がっている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かれくびべ、耳をそばだてておしえてり。答うる者はあらで、婦女おんなうめく声のみ微々ほそぼそと聞えつ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)