“とろとろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕩々50.0%
微々25.0%
陶々25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じなじなと巻緊まきしめられると、五臓六腑が蒸上むれあがって、肝まで溶融とろけて、蕩々とろとろ膏切あぶらぎった身体な、——気の消えそうな薫のい、湿った暖い霞に
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
燃ゆる様な好摩かうまが原の夏草の中を、驀地ましぐらに走つた二条の鉄軌レールは、車の軋つた痕に烈しく日光を反射して、それに疲れた眼が、はる彼方むかうに快い蔭をつくつた、白樺の木立の中に、蕩々とろとろと融けて行きさうだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そのうちに微々とろとろと蝋燭が燃え縮まり、掻消すように壁の姿はなくなって、また暗黒の部屋に返った。
酒もよいし、鰻もよいから七兵衛も、陶々とろとろとよい気持になって主人と話し込んでゆく。