“びび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
美々54.2%
娓々29.2%
微々8.3%
媚々4.2%
娓娓2.1%
微微2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それがしも、よく覚えております。おびただしいお荷物、美々びびしいお輿。飾り馬だのお供の人々にかこまれて、湖北へ嫁がれた日の御盛事を」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕達のイギリス文学科の先生は、ロオレンス先生なり、先生は一日いちじつ僕を路上にとらへ、娓々びび数千言を述べられてやまず。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
在来われわれの見聞した国情からせば文芸の如きは微々びびとしてますます振わぬはずのものであるが、物資欠乏の世に在って雨後雑草の生える勢を示している。その原因はそもそも奈辺なへんに在るか。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
以前から、快活でお転婆ではあるけれど、つい一月前の美和子には無かったような、抱きしめてやりたいような、女らしい弱々しさが、生気とともに、媚々びびと彼女の全体から感じられた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
娓娓びびトシテ聴クベシ。遂ニ交ヲ締ス。既ニシテ余へいニ応ジ来ツテ藩学ヲ督シ兼テ政務ニ参ス。君時ニ過従ス。情好益〻密ナリ。為人ひととなり沈実ニシテ寡言。以テ重事ヲ托スベシ。書ニシテ窺ハザル所シ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わが国の大統領なんか、それにくらべれば微微びびたる存在だよ。“影”の委員会が大統領をおさえる力を持っていたのは、少くとも千九百四十四年より以前のことだ
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)