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微々
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びび
ふりがな文庫
“
微々
(
びび
)” の例文
それからまた
微々
(
びび
)
と泳ぎだしたが、陸に向いて泳いでいるのか、船のほうへ帰っているのか方角もつかず、ただもう藻掻きにもがいているうちに、自然と岸辺に流れつき、
疲労困憊
(
ひろうこんぱい
)
の極
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
在来われわれの見聞した国情から
推
(
お
)
せば文芸の如きは
微々
(
びび
)
としてますます振わぬはずのものであるが、物資欠乏の世に在って雨後雑草の生える勢を示している。その原因はそもそも
奈辺
(
なへん
)
に在るか。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
僭越ですが、私は、
楚国
(
そこく
)
の始めを憶いおこします。楚ははじめ、
荊山
(
けいざん
)
のほとり、百里に足らない土地を領し、実に
微々
(
びび
)
たるものでしたが、賢能の士が集まって、ついに九百余年の
基
(
もと
)
をひらきました。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
俺
(
おれ
)
は
有害
(
ゆうがい
)
なことに
務
(
つと
)
めてると
云
(
い
)
うものだ、
自分
(
じぶん
)
の
欺
(
あざむ
)
いている
人間
(
にんげん
)
から
給料
(
きゅうりょう
)
を
貪
(
むさぼ
)
っている、
不正直
(
ふしょうじき
)
だ、けれども
俺
(
おれ
)
その
者
(
もの
)
は
至
(
いた
)
って
微々
(
びび
)
たるもので、
社会
(
しゃかい
)
の
必然
(
ひつぜん
)
の
悪
(
あく
)
の一
分子
(
ぶんし
)
に
過
(
す
)
ぎぬ、
総
(
すべ
)
て
町
(
まち
)
や
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
々
3画
“微”で始まる語句
微笑
微
微塵
微風
微行
微妙
微暗
微酔
微醺
微温