-
トップ
>
-
給料
読み方 | 割合 |
きふれう | 57.1% |
きゅうりょう | 42.9% |
彼は
其の
奉公して
獲た
給料を
自分の
身に
費して
其の
頃では
餘所目には
疑はれる
年頃の卅
近くまで
獨身の
生活を
繼續した。
其間に
彼は
黴毒を
病んだ。
「だがね、うれしいどころか、
反対に
凄くなりやしないか
知ら? 一
等だと二千円——
僕の二年分の
給料以上のお金がいきなり懷に
飛びこんでくる……」
「
万は、ひとり
者だから、
給料だけで、
足りぬはずはないのだがな。」と、
一人が
思案顔をしていうと
盆の十六日なので
鉱山も休んで
給料は
呉れ
畑の
仕事も
一段落ついて今日こそ一日そこらの木やとうもろこしを
吹く風も家のなかの
煙に
射す青い光の
棒もみんな二人のものだった。