“黴毒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいどく90.9%
かさ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人「何、演説をしたがらないよりも演説をすることが出来ないのです。たいてい酒毒しゅどく黴毒ばいどくかのために舌がくさっているようですからね。」
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かれ奉公ほうこうして給料きふれう自分じぶんつひやしてころでは餘所目よそめにはうたがはれる年頃としごろの卅ぢかくまで獨身どくしん生活せいくわつ繼續けいぞくした。そのあひだかれ黴毒ばいどくんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あれは黴毒かさで兩眼が潰れたのだと例の男が話した。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)