“ばいどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黴毒76.9%
梅毒23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、向うが黴毒ばいどくなら、こちらはヒステリ——僕は、どちらを向いても、自分の耽溺の記念に接しているのだ。どこまで沈んで行くつもりだろう?
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
色情狂、殺人狂、中風患者、一寸法師等々々の精神異状者の脳髄のフォルマリン漬(いずれも肥大、萎縮、出血、又は黴毒ばいどくに犯された個所の明瞭なもの)
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いまでは腹部截開ふくぶせっかいの百たびうちることは一度位どぐらいなものである。梅毒ばいどく根治こんじされる、その遺伝論いでんろん催眠術さいみんじゅつ、パステルや、コッホなどの発見はっけん衛生学えいせいがく統計学とうけいがくなどはどうであろう……。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)