“賃銀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんぎん85.7%
アルバイツ・ローン14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハワイのヒロはホノルルに次ぐ都会であるが、そのヒロに某と云う商店があって、賃銀ちんぎんの関係から支那しな人や日本人を事務員に使っていた。
机の抽斗 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
三度目に掛合かけあつた老車夫らうしやふが、やつとの事でおとよの望む賃銀ちんぎん小梅こうめきを承知した。吾妻橋あづまばしは午後の日光と塵埃ぢんあいの中におびたゞしい人出ひとでである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
共和国に不敬罪というものはあり得ないという理屈に基づく。甚だしきは帝国議会における予算討議の際、皇室費に関して皇帝の「賃銀アルバイツ・ローン」が高いとか安いとかいう言葉を使うものすらある。