“給仕人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうじにん33.3%
ウェーター16.7%
きゅうじびと8.3%
ボーイ8.3%
きふじにん8.3%
ギャルソン8.3%
ギヤルソン8.3%
バトラー8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、お皿を下げに来た給仕人きゅうじにんの笑い顔を感じて、わたしはテーブルの人たちを見ると、みんな、あきれきった眼を丸くしてわたしにそそいでいるのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
口と両の眼とを円くしながら、給仕人ウェーターは食卓から一足下ると、ナプキンを右の腕から左の腕へと移して、安楽な姿勢をとった。
「さし出がましいが、おゆるしによって、道誉もおかこいの給仕人きゅうじびととして折々、樗門おうちもん出仕しゅっしいたしますゆえ、おふくみおきを」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ホテル・アムステルダムの女主人マダムセレスティンは、三階から駈け降りて来た給仕人ボーイの只ならぬ様子にぎょっとして、玄関わきの帳場から出て来た。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
給仕人きふじにん敵手あひてっこぬく手合てあひがあるが、足下おぬしその仲間なかまぢゃ。
ナプキンをあごの下へ押し込んでナイフで給仕人ギャルソンを指揮する癖があった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
博士が巴里パリイへ寄らずに日本からこの土地へ来られたのも語学に関するその理由からであつた。話込んで居る内に客は皆帰つて僕等と主人夫婦とだけが残り、どの給仕人ギヤルソンも先に寝て仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
彼は今給仕人バトラーとなり、銀皿を磨く傭役夫になつては居るが、彼はまたそこに法悦を知つて居る。