“女主人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんなあるじ45.7%
をんなあるじ22.9%
かみさん5.7%
じょしゅじん5.7%
をんなしゆじん5.7%
をみなあるじ2.9%
マダム2.9%
あるじ2.9%
おみなあるじ2.9%
おんなしゅじん2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれとらえられていえ引返ひきかえされたが、女主人おんなあるじ医師いしゃびにられ、ドクトル、アンドレイ、エヒミチはかれ診察しんさつしたのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かれとらへられていへ引返ひきかへされたが、女主人をんなあるじ醫師いしやびにられ、ドクトル、アンドレイ、エヒミチはかれ診察しんさつしたのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
文公は恵まれた白馬どぶろく一本をちびちび飲み終わると飯を初めた、これも赤んぼをおぶった女主人かみさんの親切でたらふく食った。そして、出かけると急に亭主がこっちを向いて
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
目科は此店の女主人じょしゅじんに向い有らゆる形の傘を出させそれいけぬ是も気に叶わずとて半時間ほども素見ひやかしたる末、ついに明朝見本を届くる故其見本通りあらたに作り貰う事にせんと云いて、此店を起出たちいでたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
あとでくと、夜汽車よぎしやが、箱根はこね隧道トンネルくゞつて鐵橋てつけうわた刻限こくげんには、うち留守るすをした女中ぢよちうが、女主人をんなしゆじんのためにお題目だいもくとなへると約束やくそくだつたのださうである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女主人をみなあるじ。されどけふは美しき娘のあらねば、色香なき人妻の酌みてまゐらするを許し給へ。ジエンナロ。さらば君ははやぬしある花となり給ひしにや、そのうら若さにて。女主人。
ホテル・アムステルダムの女主人マダムセレスティンは、三階から駈け降りて来た給仕人ボーイの只ならぬ様子にぎょっとして、玄関わきの帳場から出て来た。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
小間使いが女主人あるじの一げいに会いて半ば消え入りつつそこそこに去りしまで、わずか二分ばかりの間——ながら、この瞬間に二人ふたりが間の熱ややくだりて、しばらくは母子おやこともに黙然もくねんと相対しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「しばししばし、かく口をそろへて問はるる、巨勢君とやらむの迷惑、人々おもはずや。聞かむとならば、静まりてこそ。」といふを、「さても女主人おみなあるじの厳しさよ、」
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして宿屋やどや女主人おんなしゅじんはおそろしさのために、寝こんでしまったのか。なんというおそろしいことをやる男だ