“おんなあるじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女主人76.2%
女主19.0%
女房4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、その女の勤めていた先の女主人おんなあるじに会うために、上京かみぎょうの方から十一時過ぎになって、花見小路はなみこうじのその家に出かけて往った。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
銀子が初めて不断着のままで、均平の屋敷を訪れた時、彼女は看板をかりていたうちの、若い女主おんなあるじと一緒であった。女主は誕生を迎えて間もない乳呑ちのを抱いていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さとれた吾妻下駄あずまげた、かろころ左褄ひだりづまを取ったのを、そのままぞろりと青畳に敷いて、起居たちい蹴出けだしの水色縮緬ちりめん。伊達巻で素足という芸者家の女房おんなあるじ
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)