“左褄”の読み方と例文
読み方割合
ひだりづま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お角は二十四五の年増盛り、柳橋に左褄ひだりづまを取っている頃から、江戸中の評判になった女で、その濃婉のうえんさは水のしたたるばかりでした。
きまはづかしさうに離れて行くのも好い気持ではなかつたが、それよりも左褄ひだりづまを取つてゐたつての自分に魅力はあつても
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
さとれた吾妻下駄あずまげた、かろころ左褄ひだりづまを取ったのを、そのままぞろりと青畳に敷いて、起居たちい蹴出けだしの水色縮緬ちりめん。伊達巻で素足という芸者家の女房おんなあるじ
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)