女主人あるじ)” の例文
小間使いが女主人あるじの一げいに会いて半ば消え入りつつそこそこに去りしまで、わずか二分ばかりの間——ながら、この瞬間に二人ふたりが間の熱ややくだりて、しばらくは母子おやこともに黙然もくねんと相対しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)