“旧主人”のいろいろな読み方と例文
旧字:舊主人
読み方割合
きゅうしゅじん66.7%
きゆうしゆじん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌年の春、夫妻は二たび赤沢君あかざわくんを訪うた。白は喜のあまり浮かれて隣家りんかの鶏を追廻し、到頭一羽を絶息させ、しかして旧主人きゅうしゅじんにまた損害を払わせた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
旧主人きゅうしゅじんの角川家の前も通った。しゅくを抜けて村境むらざかいまで出ると、日が暮れかかって来て、加之おまけに寒い雨が降って来た。目ざす銀山まではまだ三里もあるので、二人は其処そこらで野宿をすることに決めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ナニ横着わうちやくな事があるものか、イエあれはほんの心ばかりのいはひなんで、如何いかにもめづらしい物を旧主人きゆうしゆじんからもらひましたんでね、じつ御存知ごぞんぢとほり、ぼく蘭科らんくわはう不得手ふえてぢやけれど、時勢じせいに追はれてむを
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)