“素見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひやかし45.5%
ひやか38.6%
ひや6.8%
すけん4.5%
ぞめき4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず中には、多少易経えききょうの端を読みかじッている手輩てあいなどもあって、素見ひやかしのうちでも売卜者ばいぼくしゃたちには苦手にがてな部類の者と見たので
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軒なみにつづいてゐる古本屋を一軒一軒素見ひやかして宗教物ばかりをあつめてゐたころで、中中よみたいものが見つからなかつたのです。
ザボンの実る木のもとに (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
むかしの主人が食の料をうるために乗ってくれとことをわけてたのんでおるのに、素見ひやかすというのは怪しからん。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……店頭みせさきをすとすと離れ際に、「帰途かえりに寄るよ。」はいささか珍だ。白い妾に対してだけに、河岸の張見世はりみせ素見すけん台辞せりふだ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今日は珍らしいんです、いつも素見ぞめき大勢。山の方から下りていらっしゃる方、皆さん学者、詩人連でおいで遊ばすでしょう。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)