“素見客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひやかし50.0%
ひやかしきゃく25.0%
ひやかしきやく16.7%
ぞめき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少時前いまのさきッたのは、角海老かどえびの大時計の十二時である。京町には素見客ひやかしの影も跡を絶ち、角町すみちょうには夜をいましめの鉄棒かなぼうの音も聞える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「ヘエ、でも、本当の貰いはこれからで御座います。素見客ひやかしきゃくは後生気はありませんが、本当に遊ぶ方は、いくらでも恵んで下さいます。ヘエ、南無」
「へエ、でも、本當の貰ひはこれからで御座います。素見客ひやかしきやくは後生氣はありませんが、本當に遊ぶ方は、いくらでも惠んで下さいます。へエ、南無」
橙背広のこの紳士は、通りがかりの一杯機嫌の素見客ぞめきでも何でもない。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)