“角町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみちょう53.8%
すみちやう23.1%
かどまち7.7%
すみてう7.7%
すみまち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少時前いまのさきッたのは、角海老かどえびの大時計の十二時である。京町には素見客ひやかしの影も跡を絶ち、角町すみちょうには夜をいましめの鉄棒かなぼうの音も聞える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
少時前いまのさきツたのは、角海老かどえびの大時計の十二時である。京町には素見客ひやかしの影も跡を絶ち、角町すみちやうにはいましめの鉄棒かなぼうの音も聞える。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
角町かどまちに着くと、二人は夫れ/″\友達を訊ねる為めに別れた。卓造君は同級の勝田君の家へ寄って話し込んだ。
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
天柱くだけ地維ちいかくるかと思はるる笑ひ声のどよめき、中之町なかのてうの通りはにわかに方角の替りしやうに思はれて、角町すみてう京町きようまち処々ところところのはね橋より、さつさ押せ押せと猪牙ちよきがかつた言葉に人波を分くる群もあり
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
香以の通った妓楼は初め吉原江戸町一丁目玉屋山三郎方で、後角町すみまち稲本楼である。玉屋には濃紫こむらさき、稲本には二世小稲がいた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)