“少時前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いまのさき75.0%
すこしまえ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少時前いまのさきッたのは、角海老かどえびの大時計の十二時である。京町には素見客ひやかしの影も跡を絶ち、角町すみちょうには夜をいましめの鉄棒かなぼうの音も聞える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
少時前いまのさきツたのは、角海老かどえびの大時計の十二時である。京町には素見客ひやかしの影も跡を絶ち、角町すみちやうにはいましめの鉄棒かなぼうの音も聞える。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
とはいえ当年の面影はなく、つい少時前すこしまえ舞台で見た艶麗優雅さは、衣装やかつらとともに取片附けられてしまって、やや権高けんだかい令夫人ぶりであった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)