“町角”の読み方と例文
読み方割合
まちかど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この国の歴史あって以来の未曾有みぞうの珍事とも言うべき外国公使の参内さんだいを正香と共に丸太町通りの町角まちかどで目撃したことを語った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うす寒い秋風の町角まちかどに、なんの気もなく見る時ほど思わず目のそむけられるものは、女の呪詛じゅそをたばねたような、あのかもじのつり看板です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
病院の門を出て、彼が一つの町角まちかどを曲ると、そこには洋装の佳人かじんが待っていて、いきなり彼にとびついた。それは外ならぬ山崎美枝子だったのである。
脳の中の麗人 (新字新仮名) / 海野十三(著)