“町屋”の読み方と例文
読み方割合
まちや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柳原通りの筋違から和泉橋にむかった南側には、むかしは武家屋敷が続いていたのであるが、その後に取り払われて町屋まちやとなった。
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其處そこ町屋まちやを、うま沓形くつがた一廻ひとまはりして、振返ふりかへつたかほると、ひたひかくれてくぼんだ、あごのこけたのが、かれこれ四十ぐらゐなとしであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
焼けあとにも、庶民の小屋が目立ち、いち町屋まちやも、戦前に返りかけていた。久しぶり平和な景色を人々は見たと思った。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)