“町方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちかた97.6%
マチカタ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鈴ヶ森じゃあ町方まちかたの係り合いじゃあねえが、いずれ頼んで来るだろう。殊に屋敷者だから、まあひと通りは調べて置くがいいな」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
遠山殿の仰せには町方まちかたの事とは少々御役向おやくむきが違うゆえ、あのかた御一存ごいちぞんではしかとした事は申されぬが、何につけおかみにおいては御仁恵ごじんけいが第一。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
壱州では、町方マチカタ町人でない村方百姓の中、浦に沿ふ村では、わりを受けながら、漁業をも兼ねてゐた。町方で、商買のない者も多かつた。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)