“まちかど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マチカド
語句割合
町角60.0%
街角32.0%
坊角8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うす寒い秋風の町角まちかどに、なんの気もなく見る時ほど思わず目のそむけられるものは、女の呪詛じゅそをたばねたような、あのかもじのつり看板です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博士が警察署けいさつしょをでると、外には夕闇ゆうやみがせまり、夜になろうとしていた。街角まちかどには警備けいびのひとが立ち、三人四人と隊を組んだ見張りの者が、町の通りをあるきまわっていた。
此辺から右京の方へ折れこんで、坊角まちかどを廻りくねりして行く様子は、此主人に馴れた資人とねりたちにも、胸の測られぬ気を起させた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)