“角々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かどかど70.0%
かど/\20.0%
かど/″\5.0%
すみずみ5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
角々かどかどでの大盤振舞おおばんぶるまいなのだから(前章参照)、幼心には何がなんだかわからず、大きな鰻をさかせたり、お酒をのんだりしている父と
その時ちょうど彼女を照らしていた火のために、骨立った角々かどかどが浮き出して、やせてるのが特に目立っていた。
海と空が、一瞬ごとに、白々と二つのものにわかれて来て、やがて、真っ赤な太陽の放射が、海を走り、石垣を染め、樹々にかがやき、城の屋根の角々かどかど燦々きらきら光った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の情熱は緩き音楽の調子によって動き、角々かどかどのきまりとなり、永く引き伸ばしたことばに終わる。
エレオノラ・デュウゼ (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
草間六弥はって奥の一と間へ導き入れます。四十五六の少しふとった男で、髪形も着物の好みも、すっかり町人風ですが、物を言わせるとまだどこかに、武士らしい角々かどかどが残っております。
さう言つて学生に別れた岩村男は、控室に帰つて角々かど/\り切れたいつも紙挟ポートフオリオを小脇にはさむだと思ふと、直ぐ表通りへ飛び出した。
其の光は鋭く其の形は大きくて、象徴的しやうちようてきな絵で見る如く正しく五つの角々かど/\があり得るやうに思はれる。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
このなだれとけるはじめは角々かど/\まろくなる、これ陽火やうくわの日にてらさるゝゆゑ天のまろきによる也。
空気洋燈らんぷ煌々くわう/\かゞやいて書棚の角々かど/\や、金文字入りのほんや、置時計や、水彩画の金縁きんぶちや、とうのソハにしいてある白狐びやくこ銀毛ぎんまうなどに反射して部屋は綺麗きれいで陽気である、銀之助はこれがすきである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さればこそひとたびたるはおどろかれふたゝたるはかしらやましく駿河臺するがだい杏雲堂きやううんだう其頃そのころ腦病患者なうびやうくわんじやおほかりしことひとつに此娘このむすめ原因もととは商人あきうどのする掛直かけねなるべけれどかく其美そのびあらそはれず、姿形すがたかたちのうるはしきのみならでこゝろざまのやさしさなさけふか絲竹いとたけみちけたるうへ瀧本たきもとながれをみてはしりがきうるはしく四書五經ししよごけい角々かど/″\しきはわざとさけて伊勢源氏いせげんじのなつかしきやまとぶみ明暮あけくれ文机ふづくゑのほとりをはなさず
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
角々すみずみは暗黒に翳り、ただ中央だけが往来からの余光でかすかに明るい。