素見客ひやかしきやく)” の例文
「へエ、でも、本當の貰ひはこれからで御座います。素見客ひやかしきやくは後生氣はありませんが、本當に遊ぶ方は、いくらでも惠んで下さいます。へエ、南無」
翌年バアトンは英国に帰つて着々と事を進めてゐると、八百の予約はとうとう二千にえた。中には「差当り第一巻を見本として送られたく、気に入り候はば引続いて願上候」といふ素見客ひやかしきやくもあつた。