“媚々”の読み方と例文
読み方割合
びび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
築山の木枝の参差しんしへかけて、満庭まんていの鬱々としてまた媚々びびたる、ものゝ芽の芽立ちの色の何というたましいまでに美しく人をき付けることでしょう。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
以前から、快活でお転婆ではあるけれど、つい一月前の美和子には無かったような、抱きしめてやりたいような、女らしい弱々しさが、生気とともに、媚々びびと彼女の全体から感じられた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)