“媚沢山”の読み方と例文
旧字:媚澤山
読み方割合
こびだくさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十一二の年増盛りで、お芳の野暮やぼったい様子に比べると、お月様とすっぽんほどの違い。身の廻りのぜいはとにかく、厚化粧で、媚沢山こびだくさんで、話をしていても愛嬌がこぼれそう。
そいつは若作りの媚沢山こびだくさんのお倉にとっては嫉妬しっとをさえ感じさせる狂態だったのでしょう。その上骨董におぼれた晩年の重兵衛は、女房のお倉に半襟はんえり一と掛買ってやる気さえ失ってしまったのです。