“媚薬”の読み方と例文
旧字:媚藥
読み方割合
びやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たった一人、ウイスキーに酔った一人の青年が、言葉の響を娘にこすりつけるようにして、南洋特産とうわさのある媚薬びやくの話をしかけた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これが不審ふしんといえば、不審だったが、ナブ・アヘ・エリバは、それも文字の霊の媚薬びやくのごとき奸猾かんかつ魔力まりょくのせいと見做した。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
さればこそはんじいさんの酒へは微量な眠り薬をこんじ、巧雲へすすめたお銚子ちょうしのものへは媚薬びやくを入れてあったのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)