“媚言”の読み方と例文
読み方割合
びげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陳珪ちんけい父子の者を、ご信用になるも結構ですが、あまり心腹の大事まで彼らにおはかりあるのは如何かと思われます。——言葉の色よく媚言びげん巧みに、彼らが君を
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さてさて、の国の人は嘘で固めているとみえる。わが蜀には、そんな媚言びげんやへつらいをいう佞人ねいじんはいない」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ではいうが呂将軍に恨みとするのは、われわれ武人はあくたのごとく軽んじ、妻妾の媚言びげんには他愛なく動かされることだ。このような状態では、遂に、われわれは犬死するほかあるまい——おれはそれを
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)