“さいさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
再々28.6%
歳々14.3%
灑々14.3%
細々14.3%
細砕14.3%
萋々14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
修行しゅぎょう未熟みじゅく思慮しりょりない一人ひとりむかし女性じょせいがおこがましくもここにまかりまくでないことはよくぞんじてりまするが、うも再々さいさいしにあずかり、是非ぜひくわしい通信つうしんをと
しかしこの私は学校を出て三十以上まで通り越せなかったのです。その苦痛は無論鈍痛どんつうではありましたが、年々歳々さいさい感ずるいたみには相違なかったのであります。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中々の長文で、灑々さいさい数千言、情を尽し理を尽し、当時の社会を動かすには十分のものであった。それから又奝然上人の唐に赴くをせんして賦して贈る人々の詩の序をも保胤がせんした。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ことばはしばし絶えぬ。両人ふたりはうっとりとしてただ相笑あいえめるのみ。梅の細々さいさいとして両人ふたり火桶ひおけを擁して相対あいむかえるあたりをめぐる。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
たとへば高きに登るに、ひくきよりし、遠きに至るに近きよりするが如く、小学を治め字句を校讐するは、細砕さいさい末業まつぎょうに似たれども、必ずこれをなさざれば、聖人の大道微意を明むることあたはず。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昨日きのふ杖を此城頭に曳いて、鐘声を截せ来る千古一色の暮風に立ち、涙を萋々さいさいたる草裡さうりに落したりし者、よくこの今日あるを予知せりしや否や。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)