“餞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなむけ52.0%
はなむ28.0%
せん12.0%
4.0%
うまのはなむけ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時に依って万歳の叫喚で送られたり、手巾ハンカチで名残を惜まれたり、または嗚咽おえつでもって不吉なはなむけを受けるのである。列車番号は一〇三。
列車 (新字新仮名) / 太宰治(著)
(三) 孔子は魯の君の後援により南宮敬叔なんぐうけいしゅくとともに周に行って老子に逢った。別れる時に老子は次の言をはなむけした。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
十二日午前、田中某に一宴いちえんせんせらるるまま、うごきもえせず飲みふけり、ひるいい終わりてたちいでぬ。安方町やすかたまち善知鳥うとうのむかしを忍び、外の浜に南兵衛のおもかげを思う。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きもきて走る鬼、そがあとにただにゑつつ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天平勝宝四年うるう三月、多治比たじひ真人鷹主たかぬしが、遣唐副使大伴胡麿宿禰こまろのすくねうまのはなむけして作った歌である。「行き足らはして」は遣唐の任務を充分に果してという意。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)