“撰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えら51.5%
16.8%
15.0%
せん7.8%
えらみ1.2%
えらん1.2%
えり1.2%
ツク1.2%
たち0.6%
0.6%
よき0.6%
よっ0.6%
0.6%
ゑら0.6%
エラン0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉妹篇「たこ」に対して「春」という一字をえらんだのです。「春」という字は音がほがらかで字画が好もしいため、本の名にしたわけです。
はしがき (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
しょうは、たくさんの大根だいこんなかから、いちばんできのいいのを十ぽんばかりって、それをむら地主じぬしのところへってまいりました。
大根とダイヤモンドの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
贄櫃モンストランチアの前には、ちごあまた提香爐ひさげかうろを振り動かして歩めり。これに續きたるは、こゝらあたりの美しき少女をり出でて、花の環を取らせたるなり。
恵心は台宗問目二十七条をせんして、宋の南湖なんこ知礼師ちらいしに就いて之をただそうとした。知礼は当時学解がくげ深厚じんこうを以て称されたものであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
初君が哥に「ものおもひこしうら白浪しらなみも立かへるならひありとこそきけ」此哥吉瑞きちずゐとなりてや、五年たちてのち嘉元かげん元年為兼卿皈洛きらくありて、九年ののち正和元年玉葉集ぎよくえふしふえらみの時
またこの日をえらんで友を避けるというのも四十八ヶ年以来の習慣方度ほうどそむく。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
が、しかし英語には実によく熟達していた、現代の貴族に使われる一粒えりの召使達が多くそうであるように。
彼のツクつた選集の「玉葉」及び、其系統の「風雅」の二勅撰集は、毘沙門堂——彼の派の別名——風のよい方面を示してゐる。
切端きれっぱし反古ほごへ駄菓子をつまんで、これが目金だ、万世橋を覚えたまえ、求肥ぎゅうひ製だ、田舎の祭に飴屋が売ってるのとはたちが違う、江戸伝来の本場ものだ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弥平爺は、五銭白銅貨を二三枚お婆さんの枕元へり出した。
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
鼓瑟ことのてしばしとだえ鏗爾こうじとしてしつさしおきてち、対えて曰く、三子者さんししゃよきに異なり。子曰く、何ぞいたまん、またおのおのその志をいうなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
相手は彼女に所有財産の放抛ほうきを勧め決然二人が先んじて結婚して仕舞おうと提議した、墓地を出て淋しい街をよって行くと、そうら道具屋があっただろう
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
十一ぐわつの二十八にち旦那だんなさまお誕生日たんぜうびなりければ、年毎としごと友達ともだち方々かた/″\まねまいらせて、周旋しうせんはそんじよしやうつくしきをりぬき、珍味ちんみ佳肴かこううちとけの大愉快おほゆくわいつくさせたまへば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
住居ぢうきよ位置いちは、第一に飮用水いんようすいむべき泉、川、或は湖より程遠ほどとほからぬ所にして、次に食物しよくもつ獲易えやすき塲所、次に日當りき地をゑらびしなるべし。三つの條件じやうけんを充たす地には大部落だいぶらくそんせしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
運‐輸ウンユ 射‐利シヤリ 開‐柘カイセキ 投‐機トウキ 本藩ノ応援ヲウエンヲ為スヲ以テ主トス 今後コンゴ自他ジタニ論ナク其志ニシタガウエランイル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)